リールで紹介した「彼氏に聞きたい質問15個」。最後に「じゃあ、どれから聞いてみる?」と問いかけたまま終わっていました。この記事は、その問いに対する編集部なりの答えです。
先に結論をお伝えすると、最初の一問は「私のどんなところが好きになったの?」のように、過去をふり返る質問がおすすめです。答えに正解がなく、思い出すだけで話せるので、聞く側も聞かれる側も肩の力を抜きやすいからです。
15個を全部聞く必要はありません。今夜はひとつ、来週またひとつで十分です。ここでは15の質問を温度ごとに分け、どんな夜に、どんな順番で手に取るとよさそうかを、具体的な場面と一緒に考えていきます。
最初の一問は、過去をふり返る質問から
過去の質問がはじめに向いているのは、答えの材料がすでに相手の記憶の中にあるからです。「これからどうしたい?」と聞かれると、その場で考えをまとめて、何かを決めなければならないように感じることがあります。一方で「どこを好きになったの?」は、思い出したことをそのまま話せば答えになります。考える負担が軽いぶん、言葉が出てきやすくなります。
たとえば、夕食の片づけが終わって、ソファに並んで座っている時間。テレビの音を少しだけ下げて、「そういえば、私のどこを好きになったの?」と聞いてみます。照れて「全部」とはぐらかされるかもしれませんし、少し黙って考え込むかもしれません。どちらの反応でも、聞いたことそのものが無駄になるわけではありません。
自分から聞くのが恥ずかしいと感じるのは、とても自然なことです。そういうときは、先に自分の話をしてみるのもひとつの方法です。「私はね、最初に会った日、靴をそろえてたのが印象に残ってるんだ」と小さなエピソードを差し出すと、相手も同じ温度で話しやすくなります。問いを投げるより、話のきっかけを置くような感覚です。
同じ過去系の質問には、「最初に会った日のこと、覚えてる?」「子どものころ、どんな子だった?」もあります。どれも、相手を評価したり確かめたりする質問ではありません。ふたりで同じ記憶を眺めたり、知らなかった時間をのぞかせてもらったりするための質問です。最初の一問にはそのくらいの軽さがちょうどよいと、編集部は考えています。
15の質問を、三つの温度に分けてみる
ひとつめは、ぬるめの温度の質問です。「私のどんなところが好きになったの?」「最初に会った日のこと、覚えてる?」「子どものころ、どんな子だった?」「最近いちばん笑ったのはいつ?」「休みの日、本当はどう過ごしたい?」。思い出や好みを聞くもので、平日の夜や、少し疲れている日でも手に取りやすい質問です。
ふたつめは、ふたりの「いま」に触れる中くらいの温度です。「ふたりでいて、いちばん落ち着く時間はいつ?」「私に言われてうれしかった言葉ってある?」「ふたりで行ってみたい場所はある?」「疲れているとき、どうしてほしい?」「もし私がわがまま言ったら、どう対応する?」。関係そのものが話題になるので、時間に余裕のある夜に向いています。
みっつめは、相手の内側やこれからに触れる深めの温度です。「私の前で見せない一面ってある?」「誰にも言っていない小さな夢はある?」「落ち込んだとき、どうやって戻ってくるの?」「ふたりのこれから、どんなふうに思い描いてる?」「私に聞いてほしかったことって、ある?」。答えるのに時間がかかる質問なので、急がない夜に取っておくのがよさそうです。
ただし、この順番はあくまで目安です。ふたりで旅行に出た夜なら、いきなり深い質問から始まっても自然に話せるかもしれません。反対に、仕事で疲れて帰ってきた日は、ぬるめの質問ひとつで十分です。順番を守ることより、その夜のふたりの気分に合うものを選ぶことのほうが大切です。
「わがまま言ったら?」は、落ち着いている夜に
リールでも取り上げた「もし私がわがまま言ったら、どう対応する?」は、仮定の話でありながら、ふたりの関係に直接触れる質問です。そのため、聞くタイミングによって受け取られ方が大きく変わります。小さな言い合いのあとに聞くと、相手には答えを試されているように聞こえやすく、本音より無難な正解を探す方向に気持ちが向きやすくなります。
向いているのは、休日の前の夜など、予定がなくてのんびりしている時間です。「たとえばの話なんだけどね」と前置きをすると、いまの不満を伝えているわけではないことが伝わりやすくなります。軽い調子で聞いて、軽い調子で返ってきた答えを、そのまま受け取ってみてください。
返ってきた答えが、思っていたものと違うこともあります。「うーん、ちょっと困るかな」と言われて、少し寂しく感じるかもしれません。それでも、その答えは相手の考え方を知るための材料であって、あなたがわがままを言ってはいけないという意味ではありません。期待と違ったからといって、聞いた自分を責める必要はありません。
この質問は、自分の話と組み合わせると深まりやすくなります。「私、疲れてるときほど甘えたくなるみたいなんだ」と、自分がどんなときにわがままを言いたくなるのかを先に伝えておくと、相手もそれを前提に考えられます。相手の対応を引き出すための質問というより、自分のことを知ってもらうきっかけとして使うと、話が穏やかに続きやすくなります。
「見せない一面」は、自分から少し差し出してから
「私の前で見せない一面ってある?」は、15個の中でもいちばん深い場所に触れる質問のひとつです。正面から聞くと、相手は内側を探られているように感じることがあります。隠しごとを問いただしているわけではないのに、答えに慎重になってしまうのは、この質問がそれだけ大事なところに届いているからです。
そこで、先に自分の一面を少しだけ差し出してみます。「私ね、あなたの前だとちょっとがんばってるところがあるんだ。本当はもっと面倒くさがりなの」。自分が先に打ち明けると、この質問が責めるためのものではなく、お互いを知るためのものだと伝わりやすくなります。打ち明ける内容は、小さくて笑えるくらいのもので十分です。
場面としては、寝る前に照明を落とした時間が向いています。顔を見ずに天井を眺めながら話せるので、昼間なら言いにくいことも言葉にしやすくなります。お互いの表情を気にしなくていい暗さが、深い質問を少しやわらかくしてくれます。
返ってきた答えが「特にないかな」だったとしても、そこで掘り下げなくて大丈夫です。本当にないのかもしれませんし、まだ自分でも言葉にできていないのかもしれません。問いを一度置いておくと、何日かたってから「そういえばこの前の話だけど」と相手のほうから戻ってくることもあります。
答えが返ってこなかった夜も、失敗ではありません
質問をしても、「わからない」「また今度ね」と返されたり、眠そうに話が途切れたりする夜もあります。そんなとき、「聞き方がまずかったのかな」「私に興味がないのかな」と考えてしまう人は少なくありません。けれど、答えが返ってこない理由の多くは、単純にその夜のタイミングや体力の問題です。あなたへの気持ちの量とは別のところにあります。
問いは、口にした時点で相手の中に残ります。その夜に答えが出なくても、翌朝の通勤中や、ふとした休憩時間に思い出して考えていることもあります。すぐに返事をもらうことだけを目的にしなければ、答えを待つ時間そのものも、ふたりの関係の一部として受け止めやすくなります。
もうひとつ気をつけたいのは、15個をチェックリストのように扱わないことです。順番に聞いて答えを集めていくと、いつのまにか相手を試験しているような空気になりやすくなります。質問は、ふたりで話す時間をつくるための入口です。答えの内容より、その話をしている時間の心地よさのほうが、あとから思い出に残ることも多いものです。
リールの言葉をもう一度くり返します。全部、答えを急がなくていい。ひとつ聞けたら、それで十分です。今夜はまず、「私のどんなところが好きになったの?」から、ゆっくり始めてみてください。